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りっちどらぶれほしい





 もう本当にどれくらいぶりだろう。
このブログを更新したのは。
しばらく参加しないうちに一気に記事の内容は異常な進化を遂げ、もはや原型をとどめていない。
そう暇人、君だ。
 ものすごい勢いでうpされていくアイマス情報。
何がなんだか理解できないが、すごいという漠然的なものは感じ取れる。
 うん、そのまま進化を飛び越えて君はメタモルフォーゼできると思うよ。

 なんだかんだでカズタカだけがやっていたはずのmeetme(綴りシラネ)。
どうやら暇人と自宅がはじめたようです。
 「どんなゲーム?」
との問に返ってきた言葉が
 「リア充ゲー」
うん。もう何もいうまい。
 今日少し肉私・・・・あ、いやミートミーのメンバーのスカイプに混ざったんですが・・・・
いやぁもう何がなんだか。
 「ゴブリン強い」
ってもうゲーム趣旨変わっている気がする。

 ずっと前からやっていたマビノギ。
それをなんだかんだで今4人でやっています。
 全体的にはじめた時期がかなり違ってるせいか、メンバーにいろいろ差異がありますが、もう取り払われた感があります。
 初めて早々サラブレット(通常速度最速で地上を走ることができる馬)とミニクマ(肉弾戦において右に出るものがいない凶悪非道な熊)を購入し、一気に大人の階段のぼる甘い。
君はまだシンデレラ・・・・さ?
 そして一個100円で購入できるランダムボックスを数個あけて2Mもの大金を手にした甘い。
反対に一日に50~60個買って、人間不信、もといNPC不振に陥ったアエール。
はたまた1/2の確立で50万OVERを引き当てる男、たろべえ。
 うん・・・・ランダムボックスなんて魔のアイテムをよくあんなにパカパカあけられるなぁ・・・・と感心します。
数個あけて絶望したわあんなもの。
ネクソだしね・・・・うん。
 まぁそんなわけでメンバーも増えてちまちまやっているとさ。

 さて、もうどうしようもない感じの高っちょ物語。
適当に編集してくれるとありがたい。
 またもや追記の方に入れておくので、見る勇気があれば見てやってほしい。
それにしてもどうしようかねぇ・・・・ラスボスと四天王出せば落ちるかな。


 昔から、悪い予感というのはよく当たるもの。
良い予感なんてそんなものは結局ただの妄想に終わるもの。
悪いことを考えればそれは、何故か実現してしまう。
僕には『エンジェル』がついているのにおかしな話だ。
 そんなんだから僕は悪い方には考えないで、もっといいほういいほうに考えようと決めた。
これからの人生を前向きに生きようってね。
 でもうまくいかないことばかりだ。
中学に入ったポジティブ僕を襲ったのは学校一の不良、木本からのイジメだった。
そんな中で前向きになんて考えられるはずもなく、僕はまたネガティブ僕に逆戻りしてしまった。
そんな中学生活で”アビリティ”なしに体得したスキルは「悪い予感」なんていう本当にどうしようもない予感だ。
 それが本当によく当たる。
例えば僕が、
「あー・・・・そういえば最近事故多いよな・・・・気をつけないと」
なんて考えようものなら、かならずその日のうちに何らかの物体が時速何十kmで飛んでくる。
反面、
「お、席替えか。如月さんの近くだったらいいよなぁ・・・・」
なんて思っても、僕と如月さんの席は近くなるなんてことはない。
僕の変わりにカズタカとかそんな蛆虫みたいなやつが如月さんの近くに座るのだ。
そんなんだから僕は夜な夜な「天文学的確立~成功へのパーセンテージ~」なんて胡散臭い本を読んでしまうんだ。
 でもこれはそんな僕の予想をはるかに越えた話だった。

 ***

 あの日僕は木本が学校へ来てないということが、どうにも納得できなかった。
周りのみんなは「木本がきていない」という事実に浮かれているようだったが、僕はそんな気になれず、ただあらぬ予想を立て続けていた。
「木本に限って昨日のいざこざくらいで学校に来ないはずがない」
僕はどっかでは木本という人物の強さを認めていたのかもしれない。
だからたったあれだけのことで(僕自身は死に物狂いだったが)木本が休むというのは信じられなかったのだ。
でも一時間目が始まるまでに導きだされた結論は
「ま、気のせいだろう」
というなんとも投げやりな答えだった。
しかし神様というのはどうしようもなくイジワルで、やはり僕の悪い予想というのは当たるのだった。

 木本が来ない日が続き数日後、朝のホームルームで担任が告げた。
「えー最近学校をやすんでいる木本君ですが、今朝入院しているという話が届きました。
 どうやら最近噂になっている殺人鬼に襲われたようです。」
さすが木本以外は基本的にまじめな生徒達。
「えー・・・」
「木本君だいじょうぶかな・・・・」
「こわいねー」
などという声で教室がざわめく。
「彼のような生徒ですら襲われたのですから、諸君らはよく注意して行動してください。特に夜間の出歩きなどは行わないようにしてください」
担任はそれだけを告げ、教室を出て行った。
担任が出て行ってすぐ、例のうるさいスピーカーことカズタカがよってきた。
「木本はあれ自業自得だろ・・・・でも確かに怖いな」
「お前がまともな意見を言っていると腹が立つ。発狂しろ」
「・・・・ずっと思ってたけどお前って僕のこと嫌い・・・・?」
「え、気づいてなかったの?」
「うわあああああああ、高っちょのあほー」
そしてヤツは消えていった。
本当にどこへ行っているのか不思議なやつだ。
もうすぐ一時間目が始まるというのに。

 一時間目は僕の好きな歴史の授業であったけれど、どうにも集中できずに授業がおわった。
「どうしたのー?ぼーっとして」
休み時間に声をかけてきてくれたのは如月さんだった。
「ああ、そんなにぼーっとしてた?」
「うんー。心ここにあらずって感じ。どしたの」
「いや、朝の殺人鬼の話でさ。ちょっと気になって」
「たしかに怖いよね・・・・でもま、お父さんがなんとかしてくれるって!高・・・・原君も気にしない気にしない」
「?そうだね。分かったよ」
「それじゃ」
僕が高と原の間にあった若干の空白を気にしているうちに如月さんは向こうへいってしまった。
「もしかして僕の名前を軽く忘れてたのか・・・・だとしたらすげえショックだああうわあああああああ!」
そんなことを考えながらうんうんと机につっぷしてうなっている間に二時間目は始まった。

 その日一日は随時そんな状態で、ぼーっとすごした。
自分でもなぜそんなに引っかかるのかよくわからなかった。
が、後になってみればこれは「虫の知らせ」というやつではなかったのかと思う。

 自分自身ひっかかっている何かが分からなかったけれど、ひっかかっているのは木本のことなのだから本人に会えば分かるだろう。
そんな安直な考えで担任から木本がいる病院を聞き出し、学校の帰り道によることにした。
担任からは
「君と木本君が仲良くしていたなんて知らなかったよ」
などと驚かれたりもしたが笑って否定した。
学校のほぼ大半が木本に暴行を受けているということを知らないはずがないのに何もしない教師ども。
「仲良くしていると思った」といえば済むと思いやがって。

 木本がいる病院は市内でも大きな病院だった。
病院内はかなりの人であふれていた。
この時間だ。
用事が終わった人がお見舞いにかけ寄せるのだろう。
そんな人ごみを掻き分けながら僕はカウンターへ向かった。
 受付にいたのはいかにもパートタイムではいってそうなおばちゃんで、僕が
「面会を希望したいのですが」
といったらめんどくさそうな顔をして
「ではこちらに氏名と部屋番号を記入してください」
と、ぶっきらぼうに答えた。
 手続きをすましている間、通りがかった看護婦が言った言葉が耳を掠めた。
「またアレの被害者がきてるよ」
「またー?今月になってどれくらいよ」
「もう34件よ。どうなってるのよ一体」
「執行者も遅いわね・・・・こんな事件さっさと解決してくれないかしら」
「そうよね。こっちは忙しくって大変だわ」
全く自分勝手な意見ばかりだったが、どうやら例の殺人鬼の話だというのはなんとなく分かった。
被害者はやはり木本だけではないのだ。
「面会時間は分かるわね、そこのボードを見てちょうだい。4256号室よ」
と、なんともめんどくさそうに面会許可証を発行してくれたおばさんは、そう言ったきりこっちを見ようともしなかった。
僕は
「分かりました」
とだけつげ、木本がいる第四病棟へむかった。
「えーっと・・・・4256号室?しにごろかよ・・・・演技悪」
 その病室を見つけたが、なかなか入る決心がつかなかった。
いまさらになって何故自分がここに来たのか後悔しはじめていたのだ。
「なんて言えばいいんだよ・・・・」
しかしそんな僕の決心など関係なく目の前の扉は開いた。
「え、ちょまっ」
「なんだおまえ・・・・」
当然僕が無意識に扉を開いたわけではなく、中の人、つまり木本 達也が扉を開いて出てこようとしたのだった。

「で、なにしにきた」
結局僕と木本はそのまま病室へ入り、現在にいたる。
「いや、入院したっていうから・・・・お見舞い?」
「疑問系かよ・・・・つーか何でてめぇが見舞いにくるんだよ」
本当にそうだ。
なんで僕が木本なんかの見舞いにこなければならないのだ。
「いや、その、なんていうか、」
「はぁ・・・・お前俺に対して罪悪感とか感じてるなら勘違いだぞ」
歯切れの悪い僕に木本がため息をつきながらぶっきらぼうに言った。
「え?」
罪悪感?
何の話だろう。
「別にてめぇと殴り合ったせいじゃねーってことだよ」
何をいっているんだろう。
「え、あの殺人鬼に襲われたって・・・・」
「んだよ・・・・知ってるじゃねーか」
どうやら勘違いしていたのは木本のほうらしい。
「つーかじゃあなんで来たんだよ」
そうだ。
改めて考えてみたら僕は木本が学校にこない理由が知りたくて、でも理由は殺人鬼だって分かって・・・・
でもじゃあ何故あんなに気持ち悪かったのだろう。
何に納得がいっていないかったというんだろう僕は。
「その、殺人鬼ってどうだった・・・・?」
「は?」
「いや、その強かったのかなー・・・・って」
「・・・・てめぇまじで腹立つな。じゃなかったら俺がこんなとこにいるわけねーだろうがよ」
「それも、そうだね・・・・」
「お前俺よりつえーとか思ってんじゃねーぞ」
「そ、そんなこと全然っ」
「あのあと如月にやられなかったらお前、俺が勝ってんだからな」
「え、如月、さん?」
「はぁ・・・・」
「何、如月さんが何だって?」
「あーもううっせー。お前帰れ。とっとと帰れ」
一方的に話して、一方的に切り上げると木本はそのまま外を向いて黙ってしまった。
「あ、うん。ごめん」
僕は何がなんだか分からないまま謝った。
僕のわるいくせだ。
こんなんだからイジメられる。
「じゃあ僕もう帰るね。その、お大事に、ね」
それだけ告げて僕は席を立つ。
 結局僕がモヤモヤと抱えていたものが何かは分からない。
けれどもしかしたら僕は木本のことが心配だっただけなのかもしれない。
どうやら僕は相当のお人よしのようだ。
 僕が扉をスライドさせ出ようとすると、木本が声をかけてきた。
「おい」
「え?」
 びっくりしてまぬけな顔で振り返ってしまった。
木本はまじめなような、ちょっと照れくさいような、そんな顔をして僕を見ていた。
「帰り、気をつけろよ」
それだけ言うとまた彼は窓のほうを向いてしまった。
 なんだかんだ言って彼も心底悪いやつではないらしい。
「ありがとう」
とだけ言って僕は病室を後にした。
 そのまま不機嫌な受付のおばさんに許可証を返し、病院も後にした。

 すでに外は夕暮れ時だった。
太陽は傾き、オレンジ色の空があたりを照らしていた。
「さっさと帰るか」
一人で帰る寂しさからか、そんなことをつぶやきながら僕は歩き出した。
 夕暮れ時の空、というのはなぜか新鮮だった。
そういえば僕は学校が終わるとすぐに家に直行していた。
別に用事があるわけでもないし、外で特にやりたいこともなかったからだろう。
かと言って家に用事があるわけでもなくただゴロゴロとしていた。
僕は本当にダメ人間なのかもしれない。
やりたいこともなく、そのうえ向上心もない。
このまま僕は衰退していくしか道はないのか。
いや、むしろすでに衰退しているのだろう。
 そんなネガティブ僕な状態で歩いていると、ふと通りの路地裏が気になった。
また気のせいか、なんて思いながらそっちを見ると、誰かが走っている。
いや、正しくは逃げていた。
まるで何かにおびえるように。
 別にそんな使命が僕にあるわけではない。
でも僕は無意識にその後を追いかけた。
どうやら逃げた人はなかなかに運動神経がいいらしい。
対して僕は運動音痴なデブだ。
追いつくはずがない。
 すぐに息切れを起こし、その場で膝をついてしまった。
「はぁ・・・・はぁ・・・・もう無理。何がなんでももう無理」
誰に言い訳をしているのかよくわからないが、そんなことをつぶやいて座り込んだ。
それにしてもあの人は何から逃げていたんだろう。
途中から追いかけていた僕から逃げていたはずはないと思うんだけど・・・・
しかしその答えは音としてやってきた。

「ガシャン」

 何か重い金属の塊が地に足をつける音。
まさにそんな感じの音が今さっきまで僕が走ってきた道側から聞こえてきた。
僕は壁を支えにしながら立ち上がり、そちらを見る。

「ガシャン」

聞き間違いではない。
たしかに聞こえてくる。
 そしてそれは

「ガシャン」

という三回目の音と同時に曲がり角から姿を現した。
 全身を無機質な金属で覆われた物体。
かろうじて人型を模しているそれは、ただ前だけを見ていた。
顔と思われるところを見ると、何も写っていない瞳がそこにはあった。
そしてそいつの左右の手には少しさびかけた、それでも殺傷能力は十二分にありそうな両刃斧が握られていた。
「なん、こいつ」
それしか言えなかった。
しかしそいつは、僕なんか目に見えていない様子でまた一歩踏み出した。

「ガシャン」

僕は何がなんだか分からないままそこに立っていた。
いや、動くことができなかった。
手にしているものから、そいつがどう考えても危険なものであるにもかかわらず僕はそこから一歩も動けなかった。

「ガシャン」

そいつが立てた音で、僕の体はビクンと跳ね上がった。
そいつは一歩踏み出すと同時に右手を高く上げた。
そしてそのまま目の前の邪魔なものを切り伏せるように斜めに振り下ろした。
「わあああああ」
直前の金属音でなんとか体が動いた僕は避けるためにしゃがむしかなかった。
相当な重さであろうソレは、ビュンという音をたてて頭上をかすめた。
恐る恐る顔を上げたその先にはすでに振り下ろされはじめたもう片方の手があった。
 終わった、そう思った。
「<クラッシュ>!」
しかしそいつは叫び声とともに派手な音をたて、体ごと通路の壁に叩きつけられた。
驚いて声のしたほうを見た。
「はぁ、はぁ、何やってんだ、高っちょ!」
この物体をふっとばし、荒い息を吐きながら声をかけてきたやつはカズタカだった。
「お前・・・・」
「いいから逃げるぞ」
そういうとカズタカは僕の手をひっぱって、路地裏から連れ出した。

 連れ出され、まだボーっとしていた僕をカズタカがひっぱいたいた。
「さっさと逃げないで何してんだよお前!」
カズタカらしくない厳しい声を出され、驚いた僕はびくついた。
カズタカは、いつものヘラヘラした顔ではなくて、怒った顔をしていた。
「どう見ても危ないヤツだろ!そんなこともわかんないのか!」
「あ、ごめ・・・・ん」
相手はカズタカであるのに、つい謝ってしまった。
「死んじまったらどうすんだよ・・・・」
「・・・・ごめん」
カズタカは純粋にこんな僕のことを心配してくれていた。
一人の友人として。
 そんな友人に僕は日ごろの行いが態度の悪いものであったと恥じた。
「いつもお前に冷たくしてごめんな、カズタカ」
「その・・・・俺もきつく言ってごめん・・・・でも分かって欲しかったんだ、高っちょ」
「だからもうお前がなんでこんなとこにいたか、とか聞かないよ」
「・・・・そりゃ友人のピンチに助けにいくのはあたりまえだろ」
路地裏から出たところは丁度食料品店が立ち並ぶ繁華街だった。
「僕に説教たれてたときもずっともってたその袋の中身が何か、とかも聞かないよ。うまそうな匂い」
「・・・・これは、その・・・・」
「あの鉄の塊にぶつかるときもしっかりかかえててさぞ大事なもんなんだろうな、って思ってたよ。うまそうな匂い」
「・・・・僕にとってむちゃくちゃ大事なものなんだ、うん」
袋にはでかでかとそこの肉まん屋のロゴが書いてあったが、僕は何も言わなかった。
一人の友人として。

 結局カズタカに諭されて、僕はそのまま路地裏の事はなかったことにして帰る、という話になった。
僕とカズタカの家は別方向だ。
だからその繁華街をそれぞれ北と南に別れた。
「もうおとなしく帰って寝ろよ」
最後にカズタカが心配そうな顔で忠告してきた。
「・・・・分かってるよ。僕も死ぬのはごめんだ」
そんなカズタカには申し訳ないと思う。
でも僕は。
 やっぱり見過ごせない。

 さっきの様子だとあの怪物はそうとうのろまだった(僕が言うのもなんだが)。
だから今ならまだ追いつくと思う。
別に変な正義感でもなんでもない。
危険だから、自分の身が危ないから、そんな自分勝手な理由で誰かが傷つくのが嫌だからだ。
これは結局僕のエゴだ。
 カズタカが向こうへ行ったのを確認してから僕は路地裏にまた戻った。
さっきは呆然となってて気づかなかったが、路地裏は表の明るさとは正反対に薄暗かった。
「カズタカこんな暗くてよく気づいたな・・・・」
あながちアイツが言ってた友人どうの~もまるっきりの嘘ではないのかもしれない。
 すぐさま僕はあの怪物が行ったであろう道を走った。
一本道であったから、追うのは楽だ。
追うのは楽だった。

 僕は路地裏を進むたびに、胸になんともいえない嫌悪感が募っていった。
もやもやとした何か、今日学校でずっと感じていたような嫌な感じだ。
そんな気分を押し殺して僕はすすみ続けた。
 さっきカズタカと話している間にずいぶん時間がたっていたのか。
どれだけ走っても、あの不気味な金属音すらしてこない。
無意味なことをしているのか、そう思い始めたころ、向こうの壁に太陽の光を反射する物体があるのを見つける。
それは大柄な人ほどの大きさで、全身が鈍い銀色で覆われていた。
「追いついたっ!」
 しかしその怪物に近づくにつれ、その場所が行き止まりであることに気がついた。
そして怪物まで50mほどの距離のところでそれ以上進めなくなってしまった。
「なんっ・・・・だよこれ・・・・」
 その怪物の足元は赤いじゅうたんをしいたように真っ赤にそまっていた。
いや、じゅうたんというよりペンキだろうか。
路地裏の黒い道を染めるように赤いペンキは徐々にこちらへ伸びていた。
見上げた先にあった怪物が持つ斧も赤くそまっており、その斧の刃から下へ何かが滴っていた。
いや、何かなどは分かっている。
だが頭が、僕の中にあるもっとも深い部分がそれを認識することを拒絶していた。
「ああ、あああああ、あああああああああああああああああああああああああ」
ただ僕は叫び声をあげることしかできなかった。

「ガシャン」

 あの不吉な音がする。
今の叫び声で怪物がこちらに気づいたのだろう。
ゆっくりとその巨体をこちらへ傾ける。
 その際にこの怪物の向こう側が見えてしまった。
絶望した顔をした女性の首が床に転がり、その体は見るも無残にめった切りにされていた。
「あぁ・・・・あぁあ・・・・・」
僕はもう叫ぶこともできずに首を振るしかできなかった。
「「エモノ・・・」」
 およそ人間が話しているとは想像できないような無機質な声。
高いような低いような、男であるような女であるような、そんな声が僕に投げかけられた。
いや、独り言であったのかもしれない。
その怪物はそう一言つぶやいて、完全にこちらへ向いた。
 さっきカズタカに助けられた時のような、どこを向いているのかわからない目ではない。
何も写さない瞳のまま、確実にこの僕を見定めていた。
 だが完全にこちらを向いたおかげで、その巨体ゆえか、向こう側の悲劇を隠してくれることとなった。
どうにか気持ちを落ち着けて、打開策を考える。
「なんとか逃げるんだ・・・・サモン!『エンジェル』」
 隣に現れる円状の紋章、『エンジェル』の召還。
この詠唱時間がこれほどまでに遅いと感じたときはないだろう。

「ガシャン」

 当然そんな僕を怪物が待ってくれるはずもなく、その重い足取りで、一歩踏み出す。
「早くしてくれ・・・・」
いつでもガードできるよう、僕は紋章の後ろ側へ移動する。

「ガシャン」

 足取りは一歩ずつ、だが大またな一歩は着実に僕と怪物の距離を縮める。
まだ召還は完了しない。

「ガシャン」

 分からない、こいつが何なのかは分からない。
ただそいつが死の塊であることしか分からない。
怖い、それ以外の感情は沸いてこない。

「ガシャン」

 恐怖の速度は速い。
純粋にそいつがただ目の前にいる、それだけで僕の体は縮こまり、今にも倒れそうな気すらする。
そいつはただ一言
「「エモノ・・・・」」
と呟き、手にした斧を振りかざす。
 と、同時に『エンジェル』の召還も完了する。
「うけとめろおおお!!!!」
それだけを叫び、僕は目をつぶってその場にうずくまる。
 何もこない。
痛みも衝撃も。
刃が当たった激突音も。

「「モリアン!」」

ただ驚きおののいた調子の声が発せられた。
さきほど聞いた無機質な声ではない。
だが安らげる声でもない。

「「きさまぁあああ!!!」」

 それは恨み、憎しみ、殺意、そういった負の感情が詰め込まれた。
地獄の叫びそのものだった。

 その後の光景は全くの別世界だった。
さっきまでの威圧的な動きではなく、ただ手にしたブツを振るう怪物。
それを僕の指示もなく対処する『エンジェル』。

「「うおおおおおおおおおおお」」

 叫び声をあげながらそれでも狂気を振り回す怪物。
それを何ごともなくいなす。
ただいなす。

「「お前が生んだ憎悪を嫌うか、モリアン!」」

 何も言わない『エンジェル』にただ言葉と斧をぶつける怪物。

「「俺だけじゃない。貴様が償わなきゃいけない命は俺だけじゃない!」」

 さっきまで向けられていた殺意はどこへやら、ただ怪物と”アビリティ”の戦いが展開されている。

「「忘れたとはいわせん・・・・たった一人の人間の欲のために貴様がどれだけのことをした!」」

 突如として激突音がやむ。

「「今、貴様がつくのがそいつか・・・・」」

 しかし戦いの終焉ではない。
その休戦は凪と呼べるものだろうか。
僕、そして僕の周りが巻き込まれる戦の前の静けさだ。

「「ふふ・・・・ふははは」」

 そして怪物は僕を見る。
何を考えているのか、それは分からないが、ただ負の感情が凝縮された。
そんな異形の目で僕を見る。

「「貴様に絶望をくれてやる・・・・小僧のすべてを奪って見せよう!」」

 それは僕に向けられた言葉ではなく、僕の”アビリティ”『エンジェル』へとむけられていた。

「「貴様が生んだ激情がそれで終わると思うなよ・・・・どれだけ主を変えようと続けてやる」」

 何をいっているのかは分からない。
僕はただ、その場に漂い、そして流れようともしない狂気が肌を突き刺す感覚に耐えれなかった。
その怪物が叫ぶその場から、なんとしてでも逃げ出したかったんだ。
 気がつくと僕は走っていた。
全身を嫌な汗が包み、足が悲鳴をあげながらも、暗い路地を駆け抜けた。

「「ふふ・・・・ふははははははは」」

 重く苦しく響く笑い声を背に受けながらただ路地を走り抜けた。

 ***

 分からない。
分かることは何一つない。
 目が覚めたらいつもの朝で、どうやってあの状況から家に帰ってきたのかも分からない。
ましてやいつもどおり自分のベットに何故寝ていられたのかも分からない。
 分かっているのは、こんなときに両親は確実に家にいなくて、頼れるものが何一つないってことだ。
でもあの出来事が夢でなかったというのは確実に分かる。
あれが夢なら、こんなことが絶対にあるはずがない。

 足が猛烈にいたい。

 産まれてこのかた、あんなに全力で走ったことなどなかった。
いや、全力で走ることが果たして人生に何度あるといえるのだろうか。
そんな貴重な全力走行の内のひとつを、昨日見事になしえたこの両足。
 そんな両足が翌日迎える結末など決まっている。
想像できるだろうか?
いや、決して理解することはできまい。
 この僕の全体重を支える二本の足が、体を支えることはおろか、床に触れるだけで悲鳴をあげるのだ。
全くクレイジーな目覚めだ。
そんな使えない両足を引きずりながら僕は一階へと降りる。
なぜならこの激痛と同様に、僕のおなかが食物が欲しいと叫んでいるのだ。
 一歩ずつ身長に、なるべく体、主に足に振動が来ないようにと踏みしめながら段を降りる。
「はぁ・・・・はぁ・・・・」
 男のあえぎなど想像したくないであろうが、どうか分かって欲しい。
一番つらいのはこの状況を迎えている僕であるということを。
「んんっ!はぁー・・・・つぅ・・・・!」
 徐々に階段を下りていく。
長い。
実に長い。
 自分の体重など支えられるわけもないので、壁にもたれながら降りているのだが。
それは足への重荷を軽くする、というだけで、負担の大部分はこの両足にかかるのだ。
「あ・・・・くっ」
 それは動かずに立っているだけでも伝わってくる痛みで。
どうせつったっていても痛むのならば、居間にあるソファーに座ったほうがましなのだ。
「はっ・・・・これしき」
と格好つけてみたものの、痛みが治まるわけもなく。
ズキズキどころが、ビキビキ痛む足をその名のごとく引きずりながら何とか下を目指して降りていく。
「やっと、やっとだ・・・・」
 目の前には、残すところ後1段となった階段。
振り返れば富士山のようにそびえる階段。
その最後の一歩をうめき声を上げながら進む。
「うお、お、おおおおお」
 長かった。
時計など起きてから見てないし、ましてや見ている暇などなかった。
だからこの階段を下りる、という苦行にどれだけの時間を費やしたのかはわからない。
だが、体感時間では確実に1時間はたっていた。
 軽く悟りくらい開ける苦行を終え、僕はついに念願のリビングへとやってきた。
「ふぅ・・・・」
と、一息つきながら僕はソファーに身をうずめる。
「おはよう」
隣で新聞を読みながら、モーニングコーヒーをすする父さんに僕は疲れながらも挨拶を返す。
「おはよう・・・・・・と、父さん!!?」
「どうした徹、朝から騒がしい」
平日の僕が起きてくる時間に父さんがいることなどあるわけがない。
そして、モーニングコーヒーを飲んでいるということは、十中八九母さんもいる。
「な、なんでいるの・・・・」
「なんでってひどいな」
よく考えろ、父さんと母さんが朝家にいるのって週末くらいだ。
平日なんて4時とか5時で家をでる。
まさか・・・・
「き、今日って・・・・」
「土曜日だぞ?」
そんなばかな・・・・だったら僕は
「お前が休日に朝早く起きてくるなんてめずらしいな、はっはっは」
もっと二階のベッドで寝れたんじゃないかああああああああ。
 もう二階にあがる気力もなく、僕はそのままリビングのソファーにうもれるように二度寝を開始するのだった。

 結局この週末は寝て過ごすこととなってしまった。
もともと休みの日は家でぐうたら過ごす僕だ。
大して変わらない週末だったと言える。
言えるのだが、週末をあけてもまだ痛む僕の足が、普通じゃない週末だったと抗議する。
それでもだいぶ痛みは引き、はじめのような階段を下りるのにも多大な労力を消費するというわけではなくなった。
 まだ痛む足を動かしながら、学校までの坂を上る。
「はぁ・・・」
 痛みとだるさにため息がでる。
学校を坂の上に立てる理由は分かる。
近隣住民の避難場所として、広くて高い位置にある学校は便利なのだ。
だが、何かの災害が起こる確率の低さと、僕ら学生が毎日通う辛さを勘定して、災害時の避難場所の確保を優先させるのは解せない。
結局この学校が建ってから何回災害が起こったというのだ。
 そんな文句をぶつぶつ言いながら坂を上るうちに、学校の校門へとたどり着く。
早いものだ。

 日課だった木本のいやがらせは、木本が入院しているためになくなっている。
悪い考えだとは思いつつも、ありがたい。
 教室へ直行して、荷物を降ろす。
いつも以上に疲れたせいか、机についた瞬間ばたりとうつぶせになる。
夏のこの時期、冷房のきいた部屋は涼しくて快適だった。
 どれだけ寝ようとも僕の睡眠欲は消えないらしく、そのままスヤスヤと夢の中へと落ちていった。

 暗い路地を歩いている。
前も見たような感じ。
でも決していい感じではなく、体中がもやもやとして気持ち悪い。
早く逃げ出したいのに、どんどん体が勝手に前にすすんでいく。
「ピチャ」
という音がする。
何か水滴が落ちるような、風呂場でよくするような音。
自分の息遣いがどんどん荒くなっていくのを感じる。
僕はこの向こうの光景をしっている。
でも思い出せない。
この先だ。
この角を曲がった先。
「ガシャン」

 「!!」
 はっと息を呑み僕は目を覚ます。
週末の筋肉痛のせいで忘れていられた記憶。
あの鉄の怪物。
僕はあんな怪物にあったというのに、何をのんきに寝ていたというのだ。
お気楽道楽にもほどがある。
 自分の無神経さにあきれているところで、担任が教室へと入ってくる。
またつまらない学校生活が一週間はじまる。

 たいした話もなく、1時間目がはじまる。
歴史の授業だ。
でも先生は冒頭こんなことを言い出した。
「最近話題の殺人鬼だがな、戦時中の英雄ってのは殺人鬼だぞ」
いやまぁそらそうだ。
「その殺人鬼も、ずっと昔に産まれなきゃ罪には問われてなかったんだ。
逆に俺らみたいな平和な人間が、戦争中に生まれてたら、能無しとして死んでいくんだ。
アウターヘブンの『ジョーカー』だって立派な殺人犯だぜ。
それも大量殺人。
現世にいたら英雄どころか、世界的大犯罪者だ」
たった一人で敵の部隊をいくつも壊滅させていたというのだ。
死刑1回程度じゃ済まされない量の殺人だ。
「執行者が何百人単位で動き出すだろうなぁ」
執行者・・・・如月さんのお父さんが頭に浮かんだ。
大柄だが、やさしい人。
あんな人も、執行者として罪人を罰しているのだ。

 結局いつもの想像や考え事が展開され、その後に歴史の授業がどうなったかは全く覚えていなかった。
罪人を罰する、執行者が与える罰とはつまり 死 だ。
人殺しをして罪人になった人を執行者が罰として殺す。
本末転倒な気がするが、やはりこれは自然の摂理なのだろうか。
結局どっちが悪で、どっちが正義かなんていうのは、すごくあいまいなものじゃないのか。
 鐘の音、というのは寺や何かで突かれるように、煩悩を滅する効果があると言われる。
実際にそんな効果があるのかは定かではないが、その鐘の音を聞いて人々が「はっ」とする。
すればそれは、今までの悩みや考え事から一瞬でも離れたこととなる。
いわゆるそのことを「煩悩を滅する」というのではないか。
僕はその鐘の音を聞きながら、「もう授業か・・・・」と呟く。
呟きながらも、2時間目が始まるのをぼんやりと待っていた。

 ***

 「はぁ・・・・とろいわ」
あるアパートの一室。
周りの幼稚園、保育園、小学校、いわゆる都内から離れた位置に存在して、その上育児をするための場所が整った所。
ベッドタウンと呼ばれる地域に存在する集合住宅。
そんな集合住宅の一室にソレラはいた。
「全く思い通りにいかないものだわ・・・・いらいらする」
 真っ白なドレスのような、衣のような、ただの布のような。
そんな服かどうかすら怪しい衣類を着用し、窓に腰をかけている女性。
その女性が語りかけた先には、これまた怪しい男が一人。
全身を黒を中心に統一した服装。
まだ初夏といえども蒸し暑いこの季節。
その男はそんなことお構いなしにオーバーコートを羽織っていた。
部屋の中にいるというのに。
「まぁさっさと終わっちゃっても・・・・」
 そんな男に興味を示すことなどないまま女は続ける。
「つまんないけどねぇ」
 その顔は目を引くほどの美貌を兼ね備え、そしてその顔は今、ニヤニヤと残虐そうな笑みを浮かべていた。
「何、時間はまだある」
 ずっと黙っていた男が口を挟む。
だがそれ以上続けることはなく、また先ほどまでのように黙り込んだ。
「そうねぇ・・・・まだまだたーぷりとあるものねぇ・・・・」
それを気にもかけず女は哂う。
「さぁて、そろそろ動いてくれないかしら・・・・?」
より一層笑みを濃くしながら、女は嬉しそうに待つ。
「早く私を楽しませてほしいわぁ・・・・・」

 ***

 鐘の音が鳴る。
「はっ」と気づけばすでに2時間目は終わりを告げていた。
大して興味もない属性学の授業。
いつの間にやらすやすやと眠りこけていたようだ。
朝の時間といい今といい、どうやらまだ体は疲れているようだ。
「さすがに保健室・・・・いくかな」
ゆらゆらと、傍から見たらそれはそれは危なげな様子で廊下を歩く。
「ね、眠すぎる・・・・」
 なんとか気力で保健室のドアまでたどりついた。
朦朧とする意識でドアをノックする。
返事もまたずに中へと入る。
ドアはスライド式で、簡単に横へ移動した。
 軽く室内を見れば保険医の先生はいないようだ。
不在のまま部屋を出たことを不審に思いながらも、睡眠という欲望に意識をのっとられる。
そのままベッドへ直行して倒れこむ。
倒れこんで気づく。
「保健室のベッドってこんなにふんわりとやわらかいものだったっけ?」と。
そう、それはまるでふかふかの布団の上でありながらも、どこかやさしさがこもったぬくもり。
ムニュっという擬音がぴったりと当てはまりそうな感触を僕の体は感じ取った。
 時にして数秒。
そんな考えをぼんやり思いながら眠りにつこうとした僕の下がモゾモゾと動いた。
突如として目が覚める。
 明らかにこの下に誰かがいる。
得たいの知れない何かが。
 しかし本人はパニックのせいであろうか忘れているが。
先に寝ていたのは高原の下で動く人であって。
高原はその後からまるで覆いかぶさるようにベッドへダイブしてきたのだ。
明らかに不審者、得体の知れない何かは高原本人だ。
 そんな考えは微塵も思わずにただドクドクと自分の心臓の音を聞きながら動けずにいる高原。
そんな永遠とも思える時間を破ったのはベッドでもともと寝ていた人だった。
「高原君・・・・ちょっと重い、かな」
 顔を上へ上げた先に見えたのは。
苦笑しながらも若干苦しそうにしている如月がそこにはいた。
なん・・・・・・これ。
 僕は無言で、なおかつ如月さんの顔を見ないようにして静かにベッドから降りた。
静寂があたりを包む。
気まずい、気まずすぎる。
「たたた、体調、悪い、の?」
 何とか状況を打破しようと話を振ってみる。
「うん、ちょっとだるくて・・・・」
・・・・続かない。
またもや静けさがこの空間を支配する。
「高原君はどうしたの?」
 ナイス如月さん。
よくぞ話題を振ってくれました。
「眠くて少し仮眠をとろうかと・・・・」
「そう、なんだ」
・・・・ごめん、如月さん。これ以上どう続けたらいいのか分からない。
またもや沈黙が続く。
「隣のベッド、空いてるから使ったら?」
「あ、ありがとう。そうするよ」
このままここにいても気まずい空間を共有するだけだったので僕は言うとおりにベッドへ向かう。

 いやおかしいだろ。

 なに如月さんのベッドに突撃しておいて何も言わずに隣のベッド行っとるんだ僕は。
早くあの感触を思い出してこのままトイレへ直行してオn・・・・

 よし、寝よう。
こんな社会の底辺のそのまた底辺をうごめいているような僕はさっさと寝よう。
寝てしまえば何も起こらない。
HAHAHAHAHA。
我ながら名案だ。

 しかしいざベッドで寝ようとしても人間、そう寝れるものでもない。
結局さっきの出来事(イベント)を回想しながらモンモンと時間が過ぎるのを 楽しんで いた。
 眠気なんてものはハプニング(イベント)で消し飛んでしまっていた。
(やわらかかったな・・・・如月さん)
そんなクズの思考をめぐらせていると、なにやら音が聞こえてきた。
「ハァ・・・・はぁ・・・・」(ひらがなのほうが何か・・・・)
 はてさてどこからだ。
と考えるまでもない。
隣の如月さんがいるベッドからだ。
 いやいやこれは使命なんだ。
隣で寝ている人からただならぬ息遣いが聞こえてきたのだ。
「はぁはぁ」と。
それを確認しないでどうする。
いいえ、決して疚しい気持ちなどありません。
断じて!
隣人として、お隣さんが困っていたなら助けないでどうしますか。
お体が熱を持って苦しそうにしておられるので、僕の体温計で計ってあげるだけです。
さぁ如月さん!
私が助けてしんぜよう!
 そう意気込んでカーテンを開いた先にいたのは、息も絶え絶えで苦しそうにうめく如月さんだった。
「え・・・・」
 当たり前の光景に意識が飛んでいく僕。
あれだけ息苦しそうにしていたのだ。
こうなっていて不思議ではない。
「や・・・・ばっ。先生よんでくるね!」
 だがこうしちゃいられない。
こんなときに不在の保険医を呼んでこなければ。
 そのために僕は廊下へ出ようとドアをスライドさせる。
だが肝心の保険医がどこにいるのか皆目検討もつかない。
とにかく職員室にいけば分かるだろう。
 そんな単純な思考で行き先を決めた僕の耳に届いてきたのは重苦しい金属音だった。

「ガシャン」

 たったそれだけの一音で、僕の日常は崩壊する。


てすてす
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    くれない
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    カズタカ01
    お前幻覚を聞いているんだよ。



    ファイム
    なんで暇人のカーチャンそんな素敵な声なんだ。



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    勘違いしないでほしい。俺がエロゲをやるのは愛がほしいからなんだ。



    ファイム
    最近、男の子がいいと思うんだ。



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    アヘ顔とか・・・
    アリだろ



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