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へい、じゅーど





 やぁ皆。
もう更新してなくなってだいぶ立つからね。
もう忘れちゃった人もいるかもしれない「たかっちょものがたり」。
 人間って不思議だね?
テスト前になると何かに逃げた出したくなる生き物みたいだ。
だからつい、こんな物語を更新したくなるんだ。

 いつも通り追記のほうに入れておくから、気が向いたら編集して置いてほしいんだ。


 こういう話がある。
犬を飼っているとする。
その犬にエサを与える前、常にベルを鳴らすと決める。
当然動物なのだからそのベルの音に反応する。
その反応を見た後でエサを与えるのだ。
それを繰り返していると、段々と犬は理解する。
「ベルが鳴ればエサがもらえるのだ」と。
 いつしか犬はベルが鳴らされるだけでよだれをたらしエサを待つようになる。
当然のように体が覚えてしまうのだ。

 そう、高原 徹も同じような状況におかれていた。
しかし彼の場合のベルはエサをもらえるなどという嬉しいものではない。
自分の身に死が振り下ろされる、そんなジ・エンドを思わせるそれだった。
のんきによだれを垂らすはずもない。
現に彼の顔は誰が見ても血の気を失っていた。

 ***

 どうしたらいい・・・・
そんな言葉がいくつも脳内で反復される。
聞き間違いかもしれない。
そんな僕の甘い考えは、同時に僕の悲観的な、ネガティブ思考によって否定される。

 アレが来た。

 ただそれだけといえばそれだけかもしれない。
だが僕にとってはそういうわけにもいかなかった。
 アレは言った。
「小僧のすべてを奪って見せよう」と。
小僧とはつまり?
僕だ。
ならすべてとは?
これは中学生の稚拙な考えだが、それはすなわち命だ。
「どれだけ主を変えようと」とはそういうことなのだろう。
 まずい。
どうしようもなくまずい。
 いざって時の僕の”アビリティ”はどう見ても非戦闘型だ。
あんな化け物相手にどうこう・・・・だがしかし先日はどうこうしてのけた。
それも僕の意思とは関係なくだ。

 実際のところサモン型の能力はよくわからないところが多い。
その理由が他の能力とは違う点が多すぎる、というのだ。
 他の能力とは、それは木本の『プロテクト』にしろ『サンダーボルト』にしろ主に戦闘型の能力だ。
それら能力は能力保持者(いわゆるホルダーとされる者)の考え、思考、はたまたその日の気分によってその能力は著しく変化する。
 一概にどうとは言えないが、『プロテクト』のような強化外装をともなうようなものを例にすると、それらは自らの身を包むように能力が行使される。
その間、ホルダーは無防備だ(実際ついこの間僕はそこをついた戦いを木本と交えている)。
例えばその日の気分が優れないと、この外装の構成時間に多少なりともずれが生じるのだ。
多くの場合は遅れ。
もともと戦闘型のこの”アビリティ”の遅れが意味するのは、敗北だ。
 と、いうようにホルダーの気分なり考えなり、そういったものが如実に反映される。
多くの”アビリティ”がこの定義の通りだ。
体がだるいと感じるときや気分がすぐれないときはもちろん。
ちょっと気持ちがのらない、納得ががいかないというだけで普段と違う結果が出てくる。
 ところが、だ。
サモン型の”アビリティ”にそれらの症状は確認されていない。
 ホルダーは寝たきりで体は全く動かせず、意識もない。
そんな人が使役する”アビリティ”が、ホルダーを襲う脅威から守っている、という話もある。
そんなことはめったにないが、それでも風邪で寝込んでいようがいまいが、サモン型の”アビリティ”とはホルダーの症状とは全く関係なしに発動、稼動する。
 そのような例から、サモン型の”アビリティ”にはホルダーとは違う意思が存在する。
そういう説も出ている。

 故に、僕の”アビリティ”が何の指示もなくあの猛攻を守りきったという事実はおかしいとは言いきれない。
しかし、だ。
その”アビリティ”はいくらサモン型といってもあの『エンジェル』だ。
戦闘向けとは程遠いほどかわいい能力をお持ちのあの『エンジェル』だ。
 あの出来事は夢であったかのように非現実的であった。
それに直後の足の痛みなどで意識がそちらへ行っていなかったこともあり、僕の中であの出来事はいっそ夢なのではないかと思い始めていた。
しかしあの場のアレが放った言葉は僕の中に現実身を帯びて残っている。
そういったこともあり、今の今まで僕は全く危険意識というものがなかった(アレが言った言葉の意味をうすうす理解しながらも)。
 つまりあの『エンジェル』がやってのけた華麗な手さばきはいっそ僕の幻想が作り出した夢、幻なのではないか。
そういった考えもないと言えば否定できなかった。
 だがそうなるとあの心のそこから震え上がらせるような声はなんだったのか。
そういったいくつもの不可解な出来事を考えないようにすることで、僕は混乱しないようにしていたのだ。
無意識のうちに。
 しかしついさっき聞こえたあの音がそれらの視線をはずす行為を認めてくれなかった。
目をそむけるその顔を無理やりに現実へと引き戻したのだ。

「ガシャン」

とたった一回しか金属音、もとい足音がしなかったのにはわけがある。
 人が足音を鳴らすのはなぜか、それは歩くなりなんなりして足を前に出すからだ。
では足音がしなくなったときはどういうときか?
それは当然足を止めたときだ。
では人は何故足を止めるのか?
いくつかの理由はあるが大半は 目標にたどり着いたときだ。

「「ふふ、ふははは。追われる気分というのはどういうものかな?モリガン」」

相変わらずこの怪物は「僕」ではなく僕の『エンジェル』を見ているようだ。
しかし僕は現在『エンジェル』を召還していない。
故にこの怪物は僕に視線を向けながらも、その瞳は僕を見ていないということになる。

「「貴様が隠れている間にこの坊主は無残にきりきざまれるぞ・・・・まぁそれでもいいならかまわんが?」」

そして記憶のままのいやみたらしい言い方で脅しをかける。
だがこの状況、僕にはどうすることもできない。

「「逃げるか・・・・それもよかろう。だがいつまで逃げ切れるか」」

首を振るような(形状がかろうじて人型というだけで首をふったか、そんな些細なことは分からないが)しぐさをしてため息をつく。
その声色からは呆れ、といった感情が読み取れる。

「「そうか、ならこの小僧にもう用はないな」」

と至極当然のような調子で告げる。
それは僕にとってみれば宣告だ。
僕にまるで興味がなくなったように無造作に斧を振るう。
 あまりにさりげない動作すぎて、何が起こっているのか理解できなかった。
ビュンと風を切る音をたて刃が僕へと一直線へと向かってくる。
そして僕は

「・・・・え?」

僕の口から吐息とともになさけない声がでる。
 しかし僕がそんな声をあげたのはすでに斧が振り下ろされていたからではない。
いや、あまりに何気ない動作ゆえに「え?」といいたくなる気持ちもある。
しかし発せられた疑問符は別の方向へと向いていた。
 目をむけたその先には、こともなげに斧を片手で押さえる『エンジェル』が何の前触れもなく現れていたからだ。
もちろん僕は召喚などしていない。
そんな余裕もなかった。
『エンジェル』が 勝手に 召還されたのだ。

「「己が主がかわいいものか」」

“ええ、もちろんですとも”

『エンジェル』は顔を怪物へと向け ニコリ と笑った。
「!?」
『エンジェル』が・・・・しゃべった?

「「やっと口を開いたか・・・・あの時のおしゃべりはどこへ行ったと思っていたぞ」」

“私はもともと無口ですよ?”

「「まぁいい。貴様のたわごとなどどうでもいい」」

怪物が斧を引き、そのまま自身も下がる。
下がったところで両手を斧から離す。
上への力を失った斧は、自らの自重で地面へと落下していく。

「「雑魚を狩る道具では敵に失礼だろう・・・・?」」

ゴトリと音をたてて斧が地面に落ち ることはなかった。
斧が落ちたはずの地面には文様が浮かび上がり、そして斧は最初からなかったかのように消えうせていた。
そしてその文様は
「サモン!」
召還時に起きる円形の紋章に酷似していた。

「「ふふ・・・・ふは、ふはは。あの時のようにはいかんぞ」」

文様からは長い棒のようなものが垂直へ上へと上がっていく。
その棒が上がりきったところで怪物はガシリと受け止めた。

「「無様に逃げ回れ!200年前の我らのようにな!」」

受け止めたその手をまっすぐに僕らへと向ける。
と、同時に地面あった文様がその棒の先端部分にくっついたかの様に上とあがる。
「水晶・・・・杖か!」
その棒の先端部分には丸く整った、透明の球体がつけられており、その球体の中では黒い渦がうごめいていた。

「「さぁ・・・・て、すぐくたばるなよ?」」

何の詠唱もなしに文様の中心から炎が産まれる。
ごうと音をたてた炎は一気に膨張し、その爆炎は一直線に伸びた。
炎はそのままむけられた方向、つまり僕らへと襲い掛かる。

“悲しいですね。私にこのようなものを向けるとは”

すっと僕の前にでた『エンジェル』はそう告げ、ただ立ちはだかった。
まっすぐに向かってきた巨大な灼熱の塊は、『エンジェル』へ当たるほんの数メートルのところで止まった。
正確には『エンジェル』を包む透明な壁に阻まれその場で消えうせた。

“その理由は分かりませんが”

『エンジェル』の笑顔は変わらない。
それは女神マリア像のようにただ穏やかな顔のまま微笑んでいるかのようだ。

“二度も私に戦を仕掛けたこと”

純粋に、何の悪意も感じられない笑顔。
目を閉じ、口を緩ませ、頬をほころばせたまま告げる。

“許しませんよ?”

笑顔は変わらない。
目も開かない。
口も穏やかなまま。
頬もなめらかな曲線を描く緩やかなもの。
ただその場の気温が一気に下がった。

「「ふ、ふふふ、ふふ」」

あの怪物ですら、口では笑い声をあげているものの、足は二、三歩下がっている。
僕にはあの『エンジェル』が得たいの知れない何かにしか見えない。
今の『エンジェル』には、怖れしか抱けない。

「「なめんじゃねぇええ!」」

 怒りをあらわにしながら、怪物は手にした杖の姿をどういうわけか変形させる。
変形された形は、一振りの大剣であった。
それを斜めに構えながら、すごい勢いで向かってくる。

「「おああああああああ!」」

“あなたも懲りませんね”

 そういって『エンジェル』は左手を横に薙ぐ。
見事にその左手が怪物の顔面に直撃し、突進の勢いと相まってすぐそこにあった部屋へと扉をぶちやぶって吹き飛ばされる。
 そう 保健室 へと。
「ダメだ!」
僕はすぐさま保健室へと入る。
中には如月さんが・・・・っ!

 ヤツの行動は戦慣れしていた。
どれだけ分の悪い状態であっても諦めようとはしない。
吹き飛ばされ、室内に追い込まれた状況でヤツが起こした行動は

「「形勢逆転だなぁ・・・・さぁ・・・・この嬢ちゃんをどうしてやろうかぁ?」」

刃を如月さんの首へと当てていた。
 扉があった場所にいる僕と、如月さんがいるベッドまでは距離がある。
幸い如月さんは眠っているようで、この恐怖を目にしなくてすんでいるようだ。

「「ふふふ・・・・ふふ・・・・モリガン、貴様の前で主が嘆き悲しむのを見ているがいいさ!」」

 怪物はさもうれしそうに手にした剣を揺らしながら話しかける。
しかしその剣が如月さんの首下から離れる様子は、ない。

「「なんだったら矢を打ってみるか?モリガン・・・・俺の腕のほうが早いと思うがなぁ・・・ふふ・・・はは!」」

 確実に今、この状況はヤツのほうが有利だ。
それを確かめ、楽しむかのようにヤツの声色はうれしそうだ。
 この位置から、僕に何ができる!

「「ふふ・・・・はぁ・・・・じゃあさっさと泣き叫べ」」

 ひとしきり笑い終わったヤツは、それまでのトーンをガラリと変えた。
声のトーンを一気に下げたのだ。
 その瞬間、持ち上がっていたヤツの腕が、まるで糸が切れたマリオネットのように落下を始めた。
その手に剣を持ったままで。
下に如月さんの首があるままで。

 感じた違和感は微々たるものだった。
それは・・・・そう。
セーターを脱いだときに起こる静電気の音。
それをごくごく微量にして、まるで耳元で蚊が鳴くようなほどの小ささまでに縮小された電気。
パチッとわずかに部屋のどこかで何かが鳴った、気がした。
 しかし一瞬にしてその違和感は、バチバチと火花を散らしながら大きくなる。
そして瞬く間にバリバリと雷鳴がとどろく音になり、そのままものすごい轟音とともに部屋全体がぐらりと揺らされた。
視界を煙が包み、部屋全体を焦げ臭いにおいが漂う。
 煙がだんだんと晴れ、部屋全体が見渡せるまでになったときに見たものは。
たたきつけられ、そのまま壁にめり込むようにして活動停止している怪物の姿だった。
先ほどまで怪物がいて、剣を振り下ろしていた場所には

「すまない、高原君。また迷惑をかけてしまったようだね」

如月 りつの父、『サンダーボルト』がいた。

 ***

 「さて・・・・私の娘に危害を与えようとした罪は重いぞ?うん?」
壁にたたきつけられ、あまつさえねじ込まれた怪物。
気絶したかのように思えたソイツは、今なお息絶えることなくそこにいた。

「「てめぇ・・・・」」

 怨嗟の響きをあげながら、しかし体は微動だにできずに怪物は呻く。
「ほう・・・・まだ元気があるのか」

「「アウターヘブナーみてぇに柔じゃねぇんだよ」」

「異国民、か。他国でやれば犯罪が許されるとでも思ったか?」
カツリ、カツリと足音を立て、『サンダーボルト』は近づいていく。
「どこの国の者だ」
声色は変わらずだが、この人の尋問方法なのだろう。
どことなく威圧感があった。

「「・・・・言うかよ」」

立場はこれ以上にないほど明らかだが、それでも怪物は口を割らない。
「今ここで消し炭にしてやってもいいんだが?」
執行者にはその権限がある。
だが
「ま、待ってください!」
「ん?」

「「あ?」」

 僕はソイツに聞かないといけないことがある!
「ソイツは『エンジェル』について何か知ってるんだ!」
「『エンジェル』・・・・君の”アビリティ”かね」

「「天使(エンジェル)?わらわせるねぇ」」

 ふふふと漏らし笑いをしながら怪物は体を揺らす。
壁にめり込んでいた体が、徐々にしがらみから離れようとする。
「誰が抜けていいと言ったんだ?」
ドン、と大きな重低音がし、『サンダーボルト』の右手が怪物の顔面へと直撃した。
メキメキと音を立てながら怪物の頭は壁へと押し戻される。

「「はっ、別にあんたとやる気はねぇよおっさん」」

 頭を異常な力で押さえつけられ、なおかつコンクリートの壁に力いっぱいめりこんでいるにもかかわらず、その声は陽気であった。
まるで痛み、死の恐怖などないように。

「「教えてやるっつってんだよ。そいつの正体をよぉ・・・・」」

 頭をめり込ませたまま、怪物は右手を『エンジェル』へと向けた。

「「分かったらお前らはどうすんのかねぇ・・・・特におっさんよぉ」」

 ひぃひぃと笑いをこらえきれないようで、怪物はただただうれしそうな声をあげた。
依然顔は壁にめりこんだまま、しかしそんなことお構いなしにソイツは語りだした。
200年も前の昔話を、まるでその場にいたかのように。

「「アウターヘブナーの大好きな話だぜぇ・・・・」」


 ***


 「ちぃ・・・・小国ごときがあがくあがく」
もとは我らエルバフの南に位置する小国アウターヘブン。
そんなちんけな国が何を思ったかこのエルバフを含む回りの国々に宣戦布告してきた。
領地拡大という大義名分を掲げて。

 そのころアウターヘブンのある噂が広まりつつあった。
未知の人外能力”アビリティ”を持つ能力者の出現。
人であって、人ならざる力を持つもの。
聞けばその能力者達は一個人で小隊一個ほどの能力を有するという。
中には単身で戦車に立ち向かい、また撃退するほどの力があるという。
そしてそれら能力者達をアウターヘブンは軍隊として組織している、と。
 誰もそのような話信じやしなかった。
どうせ小国が見る夢、たわごとだと。
 しかし現にアウターヘブンは戦を仕掛け、そして戦場では並ならぬ激戦が繰り広げられた。
能力者を隊の機軸にした魔兵団を次々に差し向けて。

 「カイン隊長、報告申し上げます」
アウターヘブンとエルバフとの戦、その激戦地区として砲弾が飛び交う町ケイト。
そのケイトの防衛要となる、ここ防衛軍指令部テント。
そこに息も乱さずピンと背筋を伸ばした男が入ってきた。
「うむ」
この男の名はエピロフ。
ケイト防衛軍隊長を支える、いうなれば補佐官の役を持つ男だ。
「アウターヘブンと我らエルバフとの戦は現在、拮抗状態に陥っています」
余計な私情を仕事に持ち込まず、常に冷静な判断をしてくれるこの補佐官に俺は感謝していた。
「しかし我ら大国に対し敵は弱小国、いつまでも続くとは思えません」
「当たり前、といえば当たり前か」
「はい、直にわれらの勝利となるでしょう」
戦に勝つ、ただの淡い希望などではなく手を伸ばせば届く喜び。
そんな喜びを前にしても、この男はただ自分に課せられた任務、状況報告を淡々とこなす。
「より有利にことを運ぶため・・・・」
「俺が前行って叩いてくるとするかねぇ」
同意の言葉は不要と考えたか、エピロフはただそのしかめっ面のままうなずいた。
「俺が留守の間はココぉ頼んだぜ」
「お任せを」
「じゃあちょっくら、暴れてくんぜぇ!」
「ご武運を」
短い返事と短い見送りしか返されなかったが別に不快にはならない。
やつとは長い付き合いだ。
 思えば軍事学校で一緒になったときから、つまり戦いのはじめから一緒だったやつだ。
ずいぶん戦場を経験してきたが、俺もやつもしぶとく生き残って今の地位にいる。
俺がこぶしを振るい、やつが頭を回す。
いいコンビじゃないか。
 じゃあ今回も
「いいコンビを見せてやろうじゃねえか」

 「あー・・・・あ、つまんないの」
けだるそうな調子の中にも、淫靡さを含む口調でつむがれる声。
「せーっかくの戦場だってのにさぁ・・・・みんな 平和に しちゃってさぁ」
大砲、斬撃、爆弾飛び交う戦場に向けて綴られた言葉としては異端すぎる感想。
「ねぇ・・・・あんたもそう思うからこうなったんでしょ?」
やっとただの独り言ともとれる声が、一人の男へと向けられる。
「こん中でぱぁーっとやっちゃったら・・・・楽しいでしょうねぇ・・・・」
だがそれも一瞬のこと。
すぐに楽しそうな声でまた独り言が語られる。
「・・・・」
男は無言。
 まるで呼吸すらしてないのではとも思われるくらいに微動だにしなでそこに佇む。
全身を黒一色で統一させたその服装は、男からかもし出される闇と相まって、ただ負の空気を放出させる。
何もせずに(いや、現に何もしていないが)そこに立ち止まれば、周りの闇に溶け込みそうなほどの暗。
 そんな暗い男とは真逆に明るい調子でしゃべり続ける声。
「ねぇそろそろ行きましょうよ・・・・」
目の前のお菓子が待ちきれない幼児のような純粋さを持った声。
「早く蛆虫どもを踏み潰してあげましょうよ・・・・」
けれどやはりつむがれる言葉は絶対的な負。
そしてその言葉に否定しないかのように男は動く。
「・・・・ああ」
一言だけ告げて動き出す。
「いいわぁ・・・・いいわぁ・・・・」
歓喜で狂いそうな喘ぎ声がもれる。
「・・・・作戦は」
男は無愛想に聞く、いや言う。
「単身と・つ・げ・きぃ・・・・!」
うれしそうにうれしそうに答える声。
「・・・・」
やはり無言で答える男。
 えてして戦場に兵士が 一人 増える。

 「ふむ・・・・」
戦場に赴く際に重要なのは己の立ち位置である。
特に自分のような隊長の地位にいるものは、より戦力が手薄になっているところへ行かねばならない。
 中には敵のそのような箇所をたたいて突破する、という役目もある。
が、現状の自分の役目は士気を高めることだ。
上記のようなものは部下にまかせればよい。
「さて、どこへいったものか」
丘の上から戦場を眺めどこへ行こうかと思考をめぐらせる。

 ケイトの町はもともとこの極寒の国エルバフにおける貴重な作物収集の場である。
この町がエルバフの最南端で、一番気候が安定しているからだ。
 しかし、何の問題もなくのんびり田畑を耕せたかというとそうでもない。
この町のそばにはひとつ大きな河がある。
エルバフに連ねるリアン山脈に続く大きな河だ。
 年中を通して寒い時期が続くエルバフのリアン山脈には、常に雪が降り積もる。
ところが上へ上へと降り積もった雪は、ある一定ラインを超えたところで融解を始める。
なぜなら、上へと降り積もったということによりその分太陽に近づいてしまうからだ。
故に、徐々に雪の量も減っていき、ついには降雪しなくなる。
そうなると常に太陽の行き届く山頂付近の雪は解け始め、その雪解け水がこの河へと流れることになる。
 普段であればこの雪解け水が、貴重な水分として存分に作物へと散布される。
だが一年を通じて寒い時期が続くエルバフにも「冬」というものは存在する。
寒い寒いなどといえるものではない。
油断すれば口のなかに氷ができる寒さだ。
そうなるとこの雪解け水も姿を消し、河は完全に干上がってしまう。
 今激戦を繰り広げるこの場は、もとは干上がった河なのだ。
勿論いつまでも干上がっているわけではない。
季節が過ぎ、春を向かえればまたこの河も水が流れる。
 しかしエルバフの気候はまったく穏やかなものではない。
それまで積もりに積もった雪は、暖かくなるや否や解け始め、地盤がゆるくなったソレはその大質量のまま一気に山を駆け落ちる。
幸いリアン山脈を中心として円状になだれ落ちるというわけではなく、この大きな河が通り道となりその大半を流してくれる。
 よって近隣の町に被害はないのだが、被害があるのはその流れ落ちる先の町だ。
一気に雪崩落ちる雪は下に行くにつれ溶ける速度も上がっていく。
どんどん溶ける雪は最終的には完全な水となり、その膨大な質量を抱えて流れくる。
その流れくる地点がここケイトの町なのだ。
春先をむかえ、やっと農作業に戻ろうかという季節に訪れるこの大災害。
 (故にケイトでは春の終わりから初夏にかけて農業が開始されるのだが・・・・)
この洪水を回避するために、河の底を掘り、無理やりにケイトの町を高くしたのである。
 だから戦場である川底は町の端であるこの丘から一望できるのだ。

 現状、自分がすぐさま救援にかけつけなければいけない箇所は・・・・見当たらない。
であれば少々荒っぽいが正面をぶちあけて無理やりにでも士気をあげるか、と思考をめぐらす。
だがその思考が続くことはなかった。
 パチリというかすかな音をたて、自分の背後から火の粉が通り過ぎる。
と、同時にザッという土を蹴る音をたて、誰かが寄ってくる。
 背後からの攻撃に備え、すぐさま手にした斧を構え振り返る。
が、そこにいたのは本軍テントで待機を命じたはずのエピロフであった。
だが彼の様子が尋常ではない。
息も絶え絶えに叫びながら駆け寄ってくる。

「逃げろカイン」、と。

 しかしエピロフが俺の元にたどり着くことは無かった。
一目散にこの緊急事態を報告しようと走ってきた副官を、何者かが後ろから切り伏せた。
苦痛に顔をゆがませ、そのまま力尽き倒れるエピロフ。
最後の最後までただ俺を見つめ、声無き声で叫び続けていた。

逃げろ、とそれだけを。

 あいつが残した最後の言葉。
できれば聞いてやりたかったが、無理だった。
「うお、お、おおおおおおお」
 あらん限りの声をあげ、エピロフを切り捨てた者に襲い掛かる。
右手に持った 両手斧 を左上に向けて切り上げる。
それを相手の剣で受け止められるや否や、左手に顕現させた刃で敵本体を切りつける。
それも軽やかに引いてかわされる。
 右手に細身のバスターソードを持ってこちらをにらみつける男。
全身が真っ黒なそいつの顔に、一切の感情は浮かんでいなかった。
世の中すべてに絶望したかのような深い深い黒色の瞳。
たいした鎧などもまとわず、レザーコートのようなもので全身を覆っている。
 そしてそこで気づく。
やつの背後が赤々と燃え上がっていることを。
「っ!?」
 ついさっき自分がいたはずのケイトの町を炎が覆い尽くし、町の道を数人の息なき人が倒れている。
「き、さま・・・・」
 明らかに桁違いの脅威にひるんでいる心の余裕はなかった。
町を炎で包み、そして何よりエピロフの命を奪った。
俺がやつを倒す理由はそれでいい。
 左手の剣を放り投げ、両手で斧を握り締める。
左足を引き、勢いをつけ猛然たち向かおうとした俺を、異常な声が静止させた。

「あっけなーい」

 この黒尽くめの男など比べ物にならないほどの場違い。
妖美で淫靡さを孕んだ声を響かせ、炎に轟く町から女が現れる。
「エルバフもたいしたことないわ、ねぇ?」
 女はそのまま男に寄り添い、肩に手をかける。
「・・・・楽しかったかモリガン」
その女に男が答える。
「ぜーんぜん。張り合い無いわぁ」
と、そこで女が俺に気づく。
「うん?なーにコイツ?」
余裕な笑みをたたえたままこちらを見る。

 「貴様ら・・・・何者だ」
 男のほうはまだ分かる。
軽装ながらも、それなりに武装はしている。
だが、女は別だった。
まったくの無防備、どころか真っ白な布切れしか身にまとっていない。
この戦場にこんな女がいることなど異常でしかない。
 そして何より火の粉が飛び交う町から出てきたのにもかかわらず、その衣類は灰すら触れた様子はない。
そんな俺の質問など軽く無視して女はしゃべる。
「なんでさっさとやっちゃわないのよ・・・・もう」
とぶつくさいいながら右手の人差し指を伸ばしたピストルの形にしてこちらに向ける。
そして何の変哲も無い動作でそのピストルを撃つ。

「ばぁん」

にへらと笑いながら打たれた 届くはずのない弾 は圧倒的重量をもって襲い掛かってきた。
一瞬からだが浮き上がり、そのまま一気に後方に吹き飛ばされる。
「く、お・・・・」
数回のバウンドを経てようやくとまった体はもはや立ち上がることなどできないほどにダメージを負っていた。
 ザリザリと砂を蹴って男が近づいてくる。
そちらに体を起こす力すら残されていなかった。
顔だけを向け、わるあがきとばかりににらみつける。
 そばまできた男は相変わらずの無表情で足元の俺をみる。
だが女は違った。
そばまで来て、まだ俺に息があることを見つけるとうれしそうな声をだした。
「あっはぁ、生きてる生きてる」
理解不能の初弾をかました女は、いまだ息絶えない俺をいとおしそうに見つめた。
「思わぬ収穫、ここに来たかいがあったわ」
俺にはしゃべる余裕すらなく、ただ黙ったままこの変態女をにらむことしかできなかった。
「プレゼントをあげるわ」
そんなことなどまったく気にも留めず、また俺に向けて手でつくったピストルを構える。
 せめて最後は潔く死のう、エピロフすまなかった、戦場の皆を置いて死に行く俺を許してくれ。
そんなことを考えながら右手の銃口を見あげる。
そしてさきほどよりももっと楽しそうに銃声は告げられる。

「ジャッジメント!」

 ***

 「「そうして気高きエルバフの戦士は無様に女神モリガンさまにぶち殺されましたってなぁ」」

 まるで子供に童話でも聞かせるように 物語 を語った怪物。
そう 物語 だ。
死を前にした者が少しでも生きながらえようとひねり出したフィクション満載のお話だ。
信じられるわけが無い。
信じてたまるか!
「そのモリガンがこの『エンジェル』だとでも言うのかよっ!」
 これまでの僕の人生をかき乱し、僕だけが被害を追ってきたことの理由のひとつにこの『エンジェル』は確かに存在する。
こんな能力を持つが故にバカにされ、けなされ、あざ笑われてきた。
何度こんな能力などいらないと思ったことか。
だがしかし。
この能力は他人を不幸にするものなどでは決してない。
いつ『エンジェル』が人を苦しめた?
<キューピッド>を使って如月さんを苦しめたのは『エンジェル』じゃない。
僕だ。
自分の身かわいさに木本に頭をたれて、言われるがままに『エンジェル』を行使したのは僕だ。
『エンジェル』がその罰を受けるいわれは無い。
だから、
「『エンジェル』自身がそんな風に自分から人を傷つけるようなことあるわけがない!」

「「・・・・俺は事実を語っただけだ」」

 先ほどまでの笑い、うれしそうにしていた男の声ではなく、ひたすらに辛そうな声だった。
「っ」
鈍い銀の塊で覆われたそいつの顔を見ることはできない。
しかし、その中で狂気に笑っている面影はもはやない。

「「笑い話でカタがつけばお互いに楽なんだろうがなぁ」」

無理やりに声はあげられる。
僕はそれ以上に何もいえなかった。

 「まぁ別にここで分からないといけないことでもないさ」
先ほどまで黙って聞いていてくれた『サンダーボルト』が怪物に手をかけたまま告げる。
「事情は本部できく。安心してくれていい、すぐさま殺すことはしないさ」
僕の目から隠すように怪物を持ち上げる。
「後で本部に呼ぼう。それまで待っていてくれ」
そう告げる『サンダーボルト』に僕はうなずくだけで何の返事も返さなかった。

 ***

 次の日。
結局僕はそのまま家に帰り、何をするでもなくぼーっと過ごしていた。
学校にも今日は休むと連絡をいれた。
このまま通学したってろくなことがない。
 昨日から今日まで何度か召喚を試みようとはしたが、見慣れたはずの『エンジェル』が全く別の何かになったかのように感じられて怖かった。
全く僕には似合わない能力だと何度も思った。
こんなのいらないものだとも思った。
だがいまさらになって『エンジェル』が僕から離れていくのが怖かった。
どうしようもなく怖かった。
「どうすりゃいいんだよ・・・・僕は」
ベッドに座り込み、体操座りでもするようにうずくまって誰にでもなくつぶやく。

 どれくらい時間がたっただろうか。
いまだに体をちぢ込めたままの僕の耳に、突き刺すようなインターホンのベルが鳴る。
動きの鈍い体をひっぱりながら階段を降り、ドアまで行く。
「・・・・なんでしょう」
ずいぶん時間をかけたのに扉向こうの人物は待っていたようだ。
「私だ高原君。遅くなってすまないね。学校に連絡を入れたら君は家にいると聞いたのでな」
「如月さんの・・・・お父さん」
「今から執行者本部へ来れないかな?」
ようするにあの怪物とまた会え、との誘いだった。
 これではっきりする。
『エンジェル』が何なのか。
そう思うとやはり怖い。
けれど僕の口からでた言葉は肯定だった。
「行きます。連れて行ってください」
 扉の向こうにいるのが如月さんのお父さんだからか。
その人をがっかりさせたくないからか。
揺れる心のままにサンダーボルトの車に乗せられる。
ゆっくりと動き出した車は向う。
中央区、執行部本拠地へと。

 
 ついたところはまっすぐにそびえ立つ塔だった。
頂上は高すぎて下から見上げても何も見えない。
ところどころ尖る何かが突き出したそれは、どっしりとそこに建っていた。
「ここが私達が所属する執行部本拠地、バベルタワーだ」
 神に近づこうとして落とされたバベルの塔。
お上に逆らう罪人を戒める者として塔から見下ろす場所。
何にせよそれは子供のころから街の一つとして存在していて、僕らの生活とは切り離された場所だった。
 そこへ行くということは日常とは切り離される。
そんな感覚が僕の体を駆け巡っていた。
「行こうか」
僕を導くように先へ進むサンダーボルトの背中を見ながら、僕もバベルタワーの中へと入っていく。

 中へ入る僕たちへ様々な視線が集中する。
受付にいた女性はもちろん、ただそこを歩いていた職員もこちらを見る。
そして僕の目の前にいる男へと敬礼する。
それを受け止めながら平然を前を行くサンダーボルトに対して改めて自分とは別次元の人間なのだと実感する。
 ゆっくりと僕に合わせてくれているかのように歩くサンダーボルト。
入口からまっすぐすすんだところにあったエレベーターに乗る。
「塔の上はここの職員ようでね。監獄は下にあるんだ」
説明しながらエレベーターを操作する。
操作盤は液晶で、僕が見てもちんぷんかんの数字が羅列していた。
 操作し終えたのか、エレベーターが下へと動き始める。
特に何も話すこともなく無言のまま僕とサンダーボルトはエレベーターの中でじっとしていた。
エレベーターはそんな僕らを乗せて下降しはじめた。

 徐々に速度を落としたエレベーターは、チンという音とともに扉を開けた。
「ついたね。こっちだ」
降りた場所は白で統一された奇麗な空間だった。
 真っ白な通路を進んでいくとこんな場所には似合わないような頑丈な鉄の扉が目の前に現れる。
そこにいた警備官らしき人物にサンダーボルトが何か話すと警備員はすぐそばの部屋へと入っていく。
数秒あとにその扉が重々しく開きだす。
中に満ちていた濁った空気がこちらまで流れ出してくる。
 その中へとサンダーボルトは平然と入って行く。
警備員は突っ立つ僕に向けて遠慮なく猜疑心のこもった視線を向けてくる。
すぐさま僕もサンダーボルトを追って中へと入って行った。

 まっすぐに延びた幅の広い通路。
そのわきには鉄格子で囲まれた空間がずらっと奥まで続いていた。
中にいるのはもちろん罪人だ。
 罪人たちはそれぞれサンダーボルトと僕に向けて敵対心をあらわにしていた。
そんな視線におびえながら奥へと進む。
そしてある一室の前で立ち止まる。
「元気かね?」
中にいる人物へとサンダーボルトは話しかける。
「「なかなかに居心地がいいぜぇここは」」
昨日と変わらない格好で、あの怪物はそこにいた。

 面会室に入る前に簡単なことを聞かされた。
あいつの名前は「カイン・ロウ」。
カインの証言が正しければやつはエルバフの民であるという。
それも200年前のだ。
「そんな馬鹿な」という僕に「とにかく彼と話してみろ」と部屋へ入れられた。
 ちなみに二人で話せるように、と頼りの『サンダーボルト』は扉の前で待機だそうだ。
なんと危険な状況だろうか。

 中にはほとんど物がない、ここに来るまでに通ってきたまっ白い通路と同じ感じがした。
壁や床、天井は白で埋め尽くされ、真ん中には厚いガラスが一枚貼られている。
そのガラスを挟むようにイスが一脚ずつ置かれている。
 カインはすでにガラス向こうにいて、入ってきた僕をみてニヤリと笑った、気がした。

「「この俺に何が聞きたくてこんなトコまできたんだ?」」
昨日の最後に見せた他人をあざ笑うような態度で話しかけられる。
「・・・・僕の”アビリティ”ついてです。『エンジェル』の何を知っているんですか?」
「「モリガン・・・・くそったれいかれ女神だよ」」
「ふざけるな!」
思わず強化ガラスへとこぶしを叩きつける。
そんな僕を笑い物にするかのようにカインは続ける。
「「昨日話したろ?お前の女神様は他人をなぶりものにする狂ったやつなんだよ」」
何かを諦めた、下品な含み笑いで言う。
「・・・・っ!・・・・」
昨日の話を思い出し、考える。
「それが僕の『エンジェル』と何の関係があるっていうんだよ。お前がただ似てるって思うだけだろう」
「「そう思うならモリガンの口から自分で聞けばよかったじゃねえか」」
その言葉に唇を噛む。
「サ・・・・」
どうにか召喚をしようと口を開くが、後の言葉がでてこない。
「「けっ」」
カインは僕に興味をなくしたようにそっぽを向く。
どうしようもなく悔しい。
けれど僕のちっぽけな心はその悔しさをどうにもできない。
 そんな僕の体を誰かがやさしく包み込んだ。
はっとしてあたりを見渡すと『エンジェル』が聖母のようにやさしくそばにいた。
「『エン・・・・ジェル』」
”あなたの期待にこたえられないようで申し訳ありませんが、私の名はモリガンです”
『エンジェル』は悲しそうに伏せ目で答えた。

 「「俺の言ったとおりじゃねえか」」
ガラス向こうでカインが言う。
「「あのアウターヘブンの大勝利でエルバフの民を惨殺した殺戮女神様だ!」」
勝ち誇ったように語るカインに向かって『エンジェル』は首を振る。
”私ではありません”
「「シラ切ってんじゃねえよ。お前の異質なかっこうを忘れるかよ」」
それでもなお『エンジェル』は首を振る。
”私ではありません”
「「俺が間違ってるとでも言うのかよ?ああ?」」
不機嫌そうに口調を荒げる。
”そうは言いません。けれど私はそんな大罪を犯してはおりません”

”他人を糾弾するつもりはありませんが、そんな大罪を犯したのはおそらく・・・・”
そこで止まる。
そのままその閉じられた瞳でじっと頭上を見つめる。

 突然塔全体に外部から衝撃が加えられる。
与えられた衝撃は内部セキュリティシステムへと伝達され、すぐさま警報が作動した。
「な、なに!?」
パニックに陥りながら周りを確認する僕。
「「こいつは・・・・」」
「警告。建物内へ侵入者。地上から地下へとまっすぐに進入しています」

 その警告が終わるか終らないかの内に天井は崩れ、来訪者が突撃してきた。
そんな状況で落ち着き払って『エンジェル』は告げた。
”このネヴァンでしょう”
侵入者は不敵な笑みを浮かべ、口元をにやりと曲げた『エンジェル』と瓜二つの女性だった。



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    オオスミ(自宅兵士) かわいいかかわいくないかは問題じゃないんだよ。問題はパンモロできるかどうかなんだ。



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    アリだろ



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